システム開発を依頼するにあたり、手順はどうやったらいいの?工程は?等様々な疑問が浮かぶのではないでしょうか。
素人の観点からすると、わからない事はシステム開発会社に全てを丸投げしたい・・・と思ってしまいます。
しかし、システム開発を円滑に理想のシステムを作って頂くには発注者側もシステム開発の手順と工程を把握する事が重要になってきます。
後々、手順を確認しておらずに希望と違うシステムが納品されたり、工程に問題があり納期を大幅に過ぎてしまった・・・というミスが起こりかねません。
全てをシステム開発会社に任せっきりにするのではなく、ある程度の流れや工程を把握する事で未然のトラブルを防ぎ、完成度の高いシステムを手にする事が出来るのです。
システム開発の手順を知る
1.どんなシステムが必要なのか、イメージを固める。
2.イメージに合うシステム会社を調べる
3.選んだシステム会社と打ち合わせを行いイメージを伝える
4.システム開発会社から見積もりをもらう
5.提案内容が一番適している会社を選定
6.システム開発会社と基本契約書を結ぶ
7.システム会社と要件定義を行う
8.スケジュールの作成
9.本契約を結ぶ
10.開発
11.開発中、もしくは完成後にテストを行う
12.問題なければ納品
13.本稼働
14.保守・メンテンナンス
システム開発の手順については大まかには、この流れになりますが案件やお取引する会社によっては前後する場合もあります。
システム開発の工程
それぞれの工程を紹介していきます。
1.どんなシステムが必要なのか、イメージを固める。
システム開発会社にシステムを開発するにあたり、まずやらなくてはいけない事は「どんなシステムを作るのか」「誰か何のために使うのか」等のイメージ、機能、目的を定める必要があります。
そのまとめた情報をシステム開発会社に伝える流れとなりますので、最初からイメージと離れた情報を伝えてしまうと伝言ゲームのように出来上がったシステムが意図しないものが出来上がる可能性があるのです。
システム開発を成功に導くためには、まずは社内でしっかりとシステムのイメージ等を固める事が最重要と言えるでしょう。
2.イメージに合うシステム会社を調べる
今回開発をお願いするシステムを開発出来るところを調べます。システム会社によって得意不得意なジャンアルがありますので、まずはホームページ等で情報収集を行いお電話やメールで尋ねてみる事をおすすめします。
3.選んだシステム会社と打ち合わせを行いイメージを伝える
システム会社と実際に打ち合わせを行い、作りたいもののイメージを伝えます。この時に重要な事はちょっとした要望でも最初に伝える事が大切です。
理由としまして、開発途中に追加要望などを伝えると見積り金額も上がりますし、工期もずれてしまう為です。最初に伝えておけば見積もり内に含まれる場合もあります。
4.システム開発会社から見積もりをもらう
打ち合わせ後にシステム会社から見積もりをもらいます。
この時も、一社だけからの見積もりに頼るのではなく何社かの見積もりを元に比べることが重要です。中には機能が抜けていたり、想定外な事も起こり得ますので注意が必要です。
5.提案内容が一番適している会社を選定
見積もりを提出して頂いた会社の中から会社を選定します。
その際に金額だけで選定するのではなく、しっかりとした提案や受け答え、実績なども含めて選定する事が重要です。
金額だけで決めて、後から足りない機能が発覚し追加の開発が必要になる場合もありますので注意が必要です。
6.システム開発会社と基本契約を結ぶ
システム開発会社と基本契約を結びます。
基本契約は本契約と異なり、正確な金額や納期を決める為に詳細な打ち合わせ、作業が必要になってきます。その為に本契約を前提とした契約書となります。
この基本契約を結ぶ事でシステム開発会社も安心して作業を行うことが出来るのです。
7.システム会社と要件定義を行う
システム開発を行うにあたり、要件定義が必要になります。
これは要望をさらに細かく細分化し、形にしていく作業となります。
良いシステムを構築するにあたり大切な工程となります。
8.スケジュールの作成
今後のシステム開発のスケジュールを作成します。
全体の流れと、細かな部分の開発期間などをガントチャートなどを使用し作成を行います。
このスケジュールを元にシステム開発を進めていきます。
9.本契約を結ぶ
この段階で正式な金額、納期が出ていますので内容を含めた本契約を結びます。
この際に瑕疵の条件も決めてアフターフォローをしっかりと受けられるように定めます。
10.開発
作成した要件定義を元にシステム開発会社がシステムを開発を行います。
11.開発中、もしくは完成後にテストを行う
テストに関してはシステム会社も行って頂けますが、納品を受ける依頼者側でもテストは必須となります。バグであったり、イメージと違うものとなっていれば修正を依頼する必要があります。
12.問題なければ納品
テスト後、問題なければ納品を行って頂きます。
13.本稼働
晴れて納品されたシステムが完成し、実際に利用を開始します。
14.保守・メンテンナンス
その後、不具合や改善点が出た場合はシステム会社にその都度連絡しメンテナンスを行います。改善点などは別途見積もりになる場合もありますので、よく話し合いをする必要があります。
まとめ
システム開発には様々な手順や工程が発生します。それも初めてのシステム開発であれば不明な部分が非常に多くなります。
しかし、そういった部分をわからないままにせずに自社でもしっかりと手順を把握しながらシステム会社と調整を行うことが良いシステムを作る上でかかせません。